創作で使えるAI活用術!Google NotebookLMの使い方とChatGPT併用アイデア【2025年版】
みなさんこんにちは!mixhostAIガイドライターのぬいちゃんです。
小説家・シナリオライター・創作好きの方にとって、アイデアや設定の整理は大変な作業です。
そんな時に役立つのが、GoogleのAI『NotebookLM』です。
目次
NotebookLMとは?何ができるツールなのか
Google NotebookLMとは、ユーザーがアップロードした資料をもとに回答を生成するAIツールです。
ChatGPTのように“文脈から想像して答える”のではなく、NotebookLMはアップロードされた資料のみを参照するのが特徴です。
このため、いわゆる「ハルシネーション(AIの作り話)」の発生率が非常に低く、設定や資料の整合性チェックに向いています。
※とはいえ完全ではないので、出力内容の確認は必須です。
NotebookLMの基本機能と使い方
本記事ではMac / Chromeの操作方法について解説をしています。
対応環境
- Googleアカウントがあれば無料で利用可能
使い方(PC版)
今回は例として、青空文庫から誰もが知っている太宰治の名作「走れメロス」をGoogle NotebookLMに読み込ませて、その結果を出力してみます。
- NotebookLM公式サイトにアクセスします。

- 「ノートブックを新規作成」で新しいノートを作成
- 「ソースを追加」から元となるデータを追加

対応しているソースのアップロード形式について
直接アップロード: PDF・テキスト・Markdown・音声に対応。原稿や取材ノートをそのまま読み込めます。
Googleドライブ: ドライブ上の資料を直接参照。
ウェブサイト: URL貼り付けでページ内容を自動インポート。記事引用やリサーチに。
YouTube: 文字起こしを読み込み。講義・対談・インタビュー分析に便利。
コピーしたテキスト:貼り付けるだけでソース化。ファイル作成不要の手軽さが魅力。
- 読み込んだ資料をAIが自動要約してくれます

- チャット欄に質問を入力して、資料内容をもとにAIが回答を生成します。
画像のように、「セリヌンティウスはなぜメロスを殴ったのか?」と自分で回答を入力することもできますし、NotebookLM側がソースを読み込んだ上で質問を用意してくれます。
「主人公メロスの行動と心の葛藤は、いかに「信実」のテーマを表現しているか」
「暴君ディオニス王の「人を信じられない心」は、どのように物語の対立構造を生み出しているか?」
「極限状況下でのメロスとセリヌンティウスの友情は、人間関係の理想と現実について何を提示しているか?」
Studioの使い方
NotebookLMの“Studio”機能では、読み込んだ資料をもとにAIが考察や要約を自動生成してくれます。いわば「AIによる作品の読書感想文機能」です。
今回はレポート機能に絞ってStudio機能の紹介をします。
- 画面の右側にあるStudio内から「レポート」をクリックします。

- 上の4つはデフォルトで用意されているものです。
下の4つはGoogle NotebookLMが読み込んだソースを元に自動生成されたおすすめのレポート形式です。
今回は試しに上段右側の「ブログ投稿:洞察力に優れた見解を非常に読みやすい記事に要約したもの」を選択します。
「リーダーシップメモ」や「倫理的ジレンマ分析」など、楽しそうな考察テーマを提案してくれます。 - しばらく待っていると「レポートを作成しています」という表示がNotebookLMが出力してくれるタイトルに変わります。

「『走れメロス』はただの友情物語じゃなかった?大人になって気づいた5つの衝撃的な真実」という大変魅力的なタイトルのブログ投稿が出力されました。熱烈なファンが読み込んで感想を書いてくれたようなレポートです。
これ、自分の創作でやるとかなり楽しいのでぜひやってみてください!
創作での活用アイデア3選
登場人物一覧を作成
NotebookLMに自分の作品の原稿を読み込ませると、登場人物をAIが自動で抽出してくれます。 Studio機能のレポートを使うと「登場人物ごとの行動・発言まとめ」や「人物相関リスト」を自動生成できます。
特に長編作品や群像劇のようにキャラクター数が多い作品では、 NotebookLMがキャラの役割を整理してくれるので、「あれ、このキャラいつ出てきたっけ?」問題がなくなります。
ChatGPTでは文脈からキャラを“作ってしまう”ことがありますが、NotebookLMは読み込んだ資料の範囲でしか回答しないため、 創作ノートの正確性が高いのも大きな利点です。
物語テーマの整理
作品を全部読み込ませて「この物語の中心テーマは何?」と質問すると、NotebookLMがソース全体から分析してくれます。 「友情」「裏切り」「自由」など、自分では意識していなかったモチーフを抽出してくれることもあり、自身の創作の世界観の深掘りに役立ちます。
また、Studio機能のレポート出力を使うと、「作品テーマの分析」や「登場人物の思想的対立」を自動で文章化してくれるため、 執筆後のセルフレビューやリライト時にも活用できます。
NotebookLMのAI分析を活用すれば、物語全体のテーマやメッセージを自動で整理できます。 「自分の作品を客観的に見直すAI読書会」みたいな感覚で使えるのがポイントです。
世界観・設定資料の管理
ファンタジーやSFなど、設定資料が膨大になるジャンルでは、NotebookLMが最強の補助ツールになります。 国名・歴史・宗教・魔法体系などをすべてノートにまとめておくことで、AIが設定を横断的に整理してくれます。
「この用語はどの章で登場した?」「この国とあの国の関係は?」などの質問をすれば、NotebookLMが資料を横断して答えてくれます。
Studioレポートでは「設定間の関係」や「舞台背景の要約」を出力することもできるので、 設定資料集を自動で整えるような使い方も可能です。
Google NotebookLMは完璧?実際に使ってわかった“ちょっと残念なところ”
ここまで散々Google NotebookLMは創作にめっちゃ役立つよ〜〜!!と書いてきましたが、この問いに関する結論を先に書くと、「普通に間違えます」。
たとえば「AのセリフをBが言った」と誤認するなど、細部の取り違えは起こります。
それでも、AIが誤った箇所を確認することで「表現の曖昧さ」に気づくことも。
誤りを“発見ツール”として活用するのもおすすめです。
私の例でいくとファンタジーの登場人物紹介を書かせたら、「絵本の中の王子様(チャーミング・プリンス)」というクソダサい別称をつけたことがあります……。もちろん、「チャーミング・プリンス」という単語は作中では出てきていません。なので、NotebookLMが作った回答であっても絶対チェックは必要です。
ただ、何もないところから整理するのは大変ですが、ある程度の叩き台を作ってくれるという点ではNotebookLMは優秀です。
ChatGPTとの併用でできること
NotebookLMが整理したレポートや考察文をChatGPTに読み込ませると、 文章のトーンを柔らかくしたり、SNS向けの要約文にしたりといった加工も可能です。
NotebookLMは、誰よりも熱心に自分の作品を読み込んでくれるAIです。 そこでChatGPTを組み合わせることで、その“考察”をより自然で人間味のある文章に仕上げられます。創作のモチベーションが一気に上がりますよ!


